「ズレてる」も多数決
休みなのに平気で連絡が来る
何週間も前から春節休暇だっつってんのに、今日も日本から【返信要】とか【至急】とかってメールが平気で来る。無視してたら「日本人も今日は休んでるんですか?」ってSMSが来る。中国の会社なんだから中国人だろうが日本人だろうが休むに決まってるじゃないか。日本に合わせて働いてたらいつ休むんだ。こっちは(新暦の)正月だって3日しか休んでないんだ。
…と、文句を言っても正しいのはいつも人数が多い方。1月1日に相当する日でも業務電話かかってきましたとも。1週間待てないのね。持った玉は投げないと気が済まないのね。
今度のゴールデンウイークに電話していいですか?
数で負ける
日本の会社の日本人と戦うと、数で負ける。
中国人の会社と戦うと、数で負ける。
お客様が言ってることでも、地道に証拠を集めたことでも、正しいのはいつも人数が多い方。『お前はズレている』のはいつも人数が少ない方。
中国の日本人と戦うと、口数で負ける。
大事なのは「もっともらしい事」を言って、周りを先にその気にさせること。日本人は少ないから、現場に近い意見だとか市場で勝てるかとか、検証するだけの人数にならない。ビジネス規模の割に意思決定したい人が多いので、「都合のいい理由」だけで納得してサクサクと進んでしまう。「本当ですか?」って意見よりも「イケイケ」な意見の方がなんか前向きでやりがいもある。
伸びてる市場で投資機会を奪い合うというのはそういうものなのかもしれない。
サラリーマンとして
「ボクは正しいことをしてるんだ。伝わらなくってもいいもんね」なんて言うつもりはまったくない。しっかり考えて、ライバルよりも早く沢山の人を説得するというのは競争環境や競争相手によってどんどん難しくなるけれど、プロのサラリーマンとして組織を動かして仕事をするには色んな事をこなしていかなくちゃならない。
でも、そういうものに勝ち残っているように見える人が、ちっとも魅力的に見えない。こうなりたいと思えない。
見る目が肥えてきたからだろうか。それとも、サラリーマンとしての覚悟が足りないんだろうか。