好みは狭い分野でも色々ある
「実は私、この人*1と合わなくて…」みたいな話を連続でしていた頃の話
人には個性がある
とあるガールズバーで
Aさん
BさんとかCさんてさー、歌うの好きでしょ、ああいうの僕はダメなんだよね~。歌うところに行くし、歌うけどさー、やっぱりこう言うところでだらだら喋ってるほうが好きなんだよね。
あーそうなんですわかります、なんで毎回同じ歌歌うの?って思います。
いや、一緒に行きゃ歌うし、楽しいんですけど。
とある家庭料理屋で
Dさん
Aさんてさー、飲むとずっと話してるじゃない、ああいうの僕ダメなんだよ。飲むのは好きだけど、人見知りするからあまり話したくない。じっと飲んでるのが好きなんだよね。
あーそうなんですわかります、話し相手になってくれるだけでああいうバーの人達って話したこと全然覚えてないじゃないですかサボテンに話してるのと同じですよねって思います。
いや、一緒に行きゃ辞書引きながら楽しく中国語の勉強しますけど。
上海の日本人社会はものすごい男性社会だと思いますが、男性向けの商売も色々あって、基本路線は一緒(酒+女性)でもそこそこ突き詰めていくと個性って出てくるものだと思いました。
本当のところ、マジョリティはどの分野なんだろうか。日本人男性は本当にベストな選択肢としてその店を選んでるんだろうか。飲食店でもやるなら考えてみたいものです。
(イメージ:ガールズバー広告)
マッサージが好き
じゃあお前は何が好きなんだよと言われれば、うーんマッサージかなと思います。
色々行っては躓き、見つけて通っては辞められ、店が潰れ、放浪をするけど、これだけいろいろあっても通い続けるのはやっぱり好きなんだろうと。
黙ってて気持よくしてもらえるし*2、安いのがいいんでしょうか。ここんとこお酒弱くなってきたから飲み過ぎると疲れるし。
難点は黙ってやってくれない人が多いこと。「肩が悪いからカッピングしないか」「オイルマッサージはどうか」「別のマッサージはどうか」、うるさい。勧めるなら初回無料にして欲しい。がっつり取られて大して気持ちよくないものを試す気にならない。断るのもめんどくさい。
高くてもいいから日本並みのところないかな…なくても通うけどね。
お金の話(便利編①)
お支払いの仕組み
中国の支払いは日本より便利です。ルールが少なくて、広く浸透してる。日本のように多すぎる規格がなくて、中国らしいです。行政がきちっと仕切れる国は違います。
主に使うのは現金と上海市交通カード、銀聯カードと支付宝(ちーふーばお)。
ちなみに日本だと現金はもちろん、クレジットカード数枚やらSuicaやらごっそり財布に入れていた。おかげさまで、今は財布がすごく小さくなった。
銀聯カード
VISAがあまり浸透してない出張者泣かせの中国でも、銀聯があればほぼどこでも決済可能*1。日本のクレカ以上に広い。スタバでもファミマでも大勢の人が抵抗なく使えるという意味銀聯使ってる。
上海では交通カードと銀聯カードがあれば現金がなくてもほぼなんとか…なる。
『銀聯』はデビットかクレジットか
銀聯はカードのブランドに見えるけど、たぶんそもそもは銀聯社が作ったネットワークの事で、銀行のカードにもクレジットカードにも銀聯のマークが付いてる。
ぱっと見で見分けられないし、中国はクレジットカードがあまり普及していないせいか、お店の店員ですら、区別が良くできていない。たぶん銀聯の端末を店に置くことに対してロイヤリティ払ってるので、区別する必要がないんだと思う。
だから、消費者的にはクレジット払いでポイントを貯めたくなる。
ということで、人民元で払えるクレジットカードを探した。数が少ないので選びやすい。ANAマイルをせっせと貯めてます。
ANA CARD 全日空信用卡―人民元によるお支払いの便利なクレジットカード
これは人民元でなくて円払いの銀聯カード。VISA、Masterなどのブランドと同じように理解していいです。中国でお金使う人は持っててもいいかも。ビックカメラも割引だし。
中国旅行・出張のマストアイテム「ANA銀聯カード」誕生!│ANAマイレージクラブ
支付宝
これが恐ろしく便利なんだけど…長くなったのでまた今度。
*1:奥様方の行く小さいスーパーは珍しく使えないところがある
お金の話(モノ・サービスの価格編)
やっぱりお値段割高ですよ
先日自分の相場観と購買力平価がすごくズレていた話を書いたけど、反省してもやっぱり割高だと思います。特に飲食店・タクシーのサービスについては、(日本と比べて)割高。要するに(日本比)クオリティが低い。
給料と比べてどうかという検証はしていないので、そちら方面から検証すると「まあこんだけしかもらってないんだからしょうがないんじゃ?」と思う気もする。
あの店が高過ぎる
払ってる金額比、という観点からすると、とある日本人向けの店がまれにみるレベルの不満足度だった。新規開店に釣られて試しに行ってみたのに…寿司(スズキ)が一貫60元、お茶漬け一杯50元(ごはんに明太子がちょこっと+サクサクするやつと海苔と出汁)…まじか。笑えるぞ。
広告も出してる。
美人女将とイケメン板前に思わず見とれて通う店
レストランならまず味と値段で勝負してくれ。
早く◯◯れないかなあと思って期待してたけど、春節後も変わらず営業するみたいだ。くそ。上海の日本料理店競争厳しいんじゃなかったのか。
クラブ活動が高過ぎる
私もプロのサラリーマンとしてはクラブ活動は欠かせない。男の人向けの店にも嗜む程度に行く。
高すぎる。レストラン以上にサービスレベルに納得がいかない。サービスに関しては日本の本職の方も言っていた。
ちなみに相場感は…
- チップ制のKTV(日式)
セット350元、チップ300元、ボトル別
- ノーチップ制のKTV
セット400元、指名100元、ボトル別
- バー(チャージ制)
チャージ50~100元/人、ボトル別ボトルはウイスキー・ワインが800~1000元、ワイン・シャンパンが1000元~といったところでしょうか。
書いてるだけでくらくらする。
「サービスレベルが~」と書いたけど、サービスレベル以前の問題のように思えてきた。妻の目線で考えたら…。酒は判断力が下がるからほんとうに良くない。
今日はほとんど愚痴になってしまった…
日本に帰ったらどこに住もうか
今は海外に住んでいて、日本に家どころか住民票もないけど、いつか日本に帰った時に「家どうしよか?」がよく話題になる。大きい買い物なのでなかなか結論が出ないのだけど、いつかの為に書いておく。
家に求めるもの、求めないもの
- 職場に近い
中国で、家を出て30分でオフィスのPCがオンできるところに住んでると、日本にいるときに90分かけてPCに辿り着いてた自分がアホみたいに思えてくる。今度日本で住むなら絶対60分、できれば30分だ。 - キッチンが広い(ガスコンロ3つ)
料理好きな妻のため・自分のおいしい食事のために力を入れたい。 - 収納が多い
小型の戸建てを借りて住んだことがある。すごくいい家だったけど、収納がなくて引っ越しの時に死んだ。 - 楽器ができる
妻が好きな楽器をさせてあげたい。 - 風呂は追焚き、トイレはウォシュレット
- 床暖房は天国だ
- 駅からの距離は遠すぎなければいい
バスがあればなんとかなる。散歩も楽しい。 - 駐車場はあればいい
子育てには車が必要だから駐車場はあったほうがいいけど、それ以上挙げるとキリがないからあまり気にしない。
買うか借りるか
借りたほうがファイナンス的にお得であるとか、買ったほうが自分の資産になるとか、それぞれの立場に立った見方があるけど、論理的な買い物じゃないのだから、そうやって善悪を決めようとせず、気に入る方でいいんじゃないかと思う。
その昔、新築マンションを買ったり売ったりした。『持ち家』が欲しかった。大きな買い物をしてみたかった。ローンのためにすごい量の書類を書いた。借金と都会の定住が嫌いな親と揉めたりした。結婚生活の錨になる気もしていた。結局別れたし、売っちゃった。利益が出たのでよしとする。
だからもう”どうしても買いたい”はない。
今は『何かあった時に気軽に引っ越せる形態』 がいいなと思う。
中国で会った日本人で、家買ったけど赴任が決まったので、買いたての戸建てを人に貸して赴任した人がいる。
3年帰らないって会社が言うから3年契約にしたら1年で帰国が決まっちゃって、持ち家があるのに2年間賃貸に住む事に。人に貸している持ち家よりも条件の悪い賃貸を敢えて借りて、持ち家への意欲を高めているそうである。
やっぱり自分の意志や大事な決断を家に左右されるのは嫌だ。僕は持ったものをなかなか手放せない人間なので、なおさら意識して持たない生活をしたい。
一戸建てかマンションか
- 戸建ては幸せ感満載なんだけど、近所づきあいとかゴミ出しとか、面倒臭い。
- マンションは幸せ感と面倒臭さを管理費と便利さで交換してる感じ。
向こう5年か10年くらいを楽しめる形態でいこう。それより先のことは想像がつかない。子供の頃と比べても、「3年先5年先何をやっているか」がだんだん想像つかない方向になってきてる。世の中がそうなのか、自分が考えてないのか…
(イメージ:2014.10 上海のご近所)
今回のトリガーになったブログを紹介させて頂きます。詳しいのにわかりやすくて面白かったです。
家を建てたので得られた知見を共有します - portal shit!
この方の本も、いつか読んでみたい。
コーチングを受けてみる
必要なことはタイミングよくやってくる
以前書いたエントリを読んで、キャリアコーチが連絡をくれた。会社の制度がきっかけで知り合ったコーチで、おつきあいは10年は経ってないけど、5年では短いくらい。特に2011年頃からは公私でいろんな決断をしてきたので、よくキャッチボールをしてもらっていた。ご経験やコーチングスキルがすごくフィットしていて、もはやキャリアコーチでなくライフカウンセラーである。
相談するときにはこちらからお願いすることが多かったけど、海外にいるので(自覚はなかったけど勝手に)諦めていた。一方で、将来に向けた決断をするべき時期だったので、少し考えたり妻と会話したりして悩んでいた。そんな折のご連絡。自覚もしてないのに必要なときに連絡が来た。もはやキャリアコーチでなく親か兄である。
スケジュールもすぐ合って、早速Skypeでセッション。こういう『流れがきてる時』は乗るに限る。うまく回ってる時だ。
将来設計についていろんな側面からアドバイスをもらって、少しずつ前進できてる実感が持てた。
積極的に助けてもらう
コーチング、カウンセリングのサポートは積極的に使ってきた。これからも使いたいと思うし、知らない人にもおすすめしたい。
自分のキャラクターから考えて、いないと困る
キャラクターがニヒルでわかりづらいとよく言われる。仕事に対する熱意も少なめに思われる*1。自分の芯が強くなくて、周りの状態や意見に影響されやすく、”どうしてもこうしたい”をいつも持っているわけではないので、やりたいことが自分でもすぐにしっかりと分からない。
海外で仕事をする人にもおすすめしたい
海外での仕事は価値観や方法論や政治的立場が違うことが多くて、本国やパートナーとの調整にも時間がかかる。マイノリティは自分の基盤をしっかりと持ちつつ、それが独り善がりでないことを常に検証しながら、『絶対に正しい!』って強く押し出していかなくちゃならない。ひとり、または近い仲間だけではすごく難しい。
相手を選ぶのは難しい
僕にはたまたま適任者がいたけど、第三者で・スキルがあり・背景を共有できる人となるとなかなか見つからない。よくあるのは気心の知れた仲間うちで「あいつはダメだ」って離れて言ってるケース。それで自分の気持ちに折合いがついて仕事の結果が出せればいいんだけど、茶飲み話にしかならないと思う*2。
ちなみに上海在住の日本人は5~10万人で、海外ではかなり多い方。日本人学校が2校あるのも世界で上海だけ。それでも心療内科で常駐してる日本人の先生はひとりだけだった*3。
セッションには感情的な部分も必要だと思うので日本語が母国語の方がいいと思う。うまく広告宣伝してSkypeでやれば需要あると思うんだけどな…
お金の話(為替編)
人民元がどんどん上がる
当社の駐在員の給与は円ベースです。周りでもそんな人が多いです。だから、給与はどんどん減ってます。
1元=16-17円の頃は…
時計と一緒だと思ってください。60で一周、60元が1000円、600元が10000円ですよー。
なんてドヤ顔で説明してたのに、最近は…
20倍してください。500元で1万円です。
全然自慢できないし、面白くない。
購買力平価(ビッグマック指数)
とは言え中国は安く買えるものもある。貧富の差が激しく、生活必需品が安い。嗜好品が高い。
生ジュース10元~20元とか、地下鉄初乗り2元とか、タクシー初乗り14元。
スタバのグランデラテ30元(600円)、醤油一本50元(1000円)、iPhoneは日本より1000元高い。ワインは日本の二倍、日本酒は三倍する。
単純に日本の◯倍ってわけじゃなくて、その国での相場観(それぞれのモノの値段の違い)プラス為替で考えなくちゃいけない。
『ビッグマック指数』って用語がある。「ビッグマックは世界どこで買っても同じ値段のはず」って発想から、為替の高い安いの参考指標として使われるインデックス。
普段の買い物から、「大体ボクの感覚では1元=10円くらいじゃないの?」と思ってたので調べてみた。
米国:564(円相当)
日本:370円
中国:326(円相当)
全然あってなかった。。*1
仮説検証は大事だ。これだけ住んでいてもまだ感覚がズレている。
*1:1元=10円だとすると今のレートを1元=20円とした場合、740円になる
駐妻について(追記あり)
駐妻というと”語学もやらず””友達とランチでダラダラ”な優雅な生活…がよく言われるようですが、(上海だけかもしれませんが)駐妻のほうがいろんな選択肢がある分、多様な人がいる気がします。
最初は辛い駐妻
夫と違って職場の人間関係がない分、やっぱり寂しいみたいです。私の妻は語学学校で友だちができて落ち着くまで、外にでるのもちょっと辛かったみたいです。
近所のカルフールに行けば売り場で勝手にモノ入れられるし、レジではVISAカード使えないし、現金で払うと釣り銭投げられるし、そりゃー嫌にもなりますね。
●●に走る駐妻
メシ、子育て、ダンス、ブログなど、何か趣味を作る方が多いように思います。対象は多種多様。時間とストレスがあるからハマるんだと思います。
我が家は語学とネット。もう、虫のように勉強してた。並みいる若者留学生たちを抑え*1、学校の成績上位者だけもらえる賞ももらってた。お前は主婦なのか留学生なのかどっちだ、と問いたくなった。
1年半しか経ってないのに普通に話すし、外国人の学生や奥さんたちとお茶して喋って情報収集してくる。「韓国で流行っているもの」「日本人はこう見られているみたい」など、なかなか肌触り感のある情報で面白い。
ええ、助かってますとも。旅行の時は僕のいい加減な英語よりもよっぽど使えます。
金稼ぎに走る駐妻
ちょっと慣れてくるとバイト始める人もいるみたいです。 日本人向け、外国人向けの飲食店で、たまーに日本人がいるのを見かけます。
「就労ビザあるの?」は言わないお約束。
○○に走る駐夫
妻たちに比べ、夫は判で押したような生活をされている方が多いです。外国人に聞かれます…「日本人はなんで皆○○を連れて○○してるんだ?」って。土曜の夜とかホントに多いです。
(追記)「例の駐妻」もけっこういるらしい
「太太クラス(たいたいくらす)」という、午前だけ授業してランチして帰るコンセプトのクラスもあり、そのランチに顔をだすとそのような奥様たちがわんさかといるらしい。すれ違わなかっただけかも?
主な質問項目は「旦那さんの会社は?」「役職は?」「いつ結婚したの?」「子供いるの?」「中国語そんなに勉強して何になるの?あたしの経験からして、必要じゃないものは絶対に身につかない」など。
質問・バッサリ切ってるのは2~3人の奥様だけで後は皆さん聞き役なんだそうな。
子育てとかもあるし、なかなかあれもこれもってわけにはいきませんよねえ奥様。
*1:もちろん「アフリカ代表」みたいな本気度の高い人達も含みます